大手家電量販店が、使用済み携帯電話の回収を強化し始めた。ビックカメラは8月から全27店舗に回収箱を設置し、ヨドバシカメラも6月から全19店舗で回収を始めている。携帯電話には金や銀、インジウムなどのレアメタル(希少金属)が含まれるが、回収数は減少傾向。量販店も環境配慮が求められており、リサイクルに本腰を入れる。
ビックカメラは機種変更をする消費者などに無償回収への協力を呼びかける。個人情報保護のため特殊なパンチで端末に穴を開けてデータを読めないようにし、リサイクル工場でレアメタルなどを取り出して再資源化する。「回収や運搬にコストがかかり、ビジネスとしては成立しない」(同社)が、環境対応強化のために実施を決めた。
ヨドバシは、携帯電話会社ごとに売り場で回収していたのに加え、各社共通の回収箱を独自に設置して回収率アップを目指す。ビックカメラと同様、パンチでデータの読み取りを不能にしている。
携帯電話の回収は厳格な個人情報管理が必要なため、主に携帯電話会社直系の販売店で行ってきた。しかし、電気通信事業者協会などのまとめでは、携帯電話機とPHSの回収数は、00年度の1361万台をピークに減少し、07年度は前年度比2・7%減の644万台と過去最低を記録。「写真やメールを思い出として残したり、ゴミとして捨てる人が多いため」(同協会)と言う。
最近は家電量販店で携帯電話を購入する消費者も増えており、ヨドバシカメラは「別の携帯電話会社に替えた時や、他の買い物のついででも回収できるようになれば、利便性も高まる」と話している。
抜粋 YAHOONEWS
・コメント
現在の携帯電話は希少金属(レアメタル)の塊です。原材料高の影響を受けて、レアメタルの価格が上昇し輸入に頼る日本は大打撃を受けています。
レアメタル再利用のお話は前からありましたが、回収するためのコストが抑えられない限り、再利用は難しいという課題がありました。今回の量販店の携帯電話回収は非常にいい案だと思います。
ゴミとして捨てることは簡単ですが、ゴミを資源として再利用するのは私達のちょっとした心がけです。リサイクルに協力しやすいように、社会がかわっていけば、日本の経済も自給自足に向かい安定すると思います。
参考 レアメタル
非鉄金属のうち、様々な理由から産業界での流通量・使用量が少なく希少な金属のこと。
レアメタルは非鉄金属全体を呼ぶ場合もあるが、狭義では、鉄、銅、亜鉛、アルミニウム等のベースメタル(コモンメタルやメジャーメタルとも呼ばれる)や金、銀等の貴金属以外で、産業に利用されている非鉄金属を指す。
半導体レーザー、発光ダイオード、一次電池、二次電池(ニッケル-水素電池)、燃料電池、永久磁石(希土類磁石)、磁気記録素子、磁歪材料、磁気冷凍、超伝導材料などに利用される。
一般にレアメタルが希少な理由は、
1. 地殻中の存在量が比較的少なく、採掘と精錬のコストが高い
2. 単体として取り出すことが技術的に困難
3. 金属の特性から製錬のコストが高い
といった点があげられている。
レアメタルの産出地は、中華人民共和国・アフリカ諸国・ロシア・南北アメリカ諸国に偏在している。
レアメタルの産地に関する特徴として、ほとんどのレアメタルが産出量上位3カ国で50%〜90%の埋蔵量を占めている。例えば希土類元素(レア・アース)やタングステンは中国だけで90%以上の埋蔵量があり、バナジウムは南アフリカ、中国、ロシアの三カ国で98%を占める。これらの国の政策、経済情勢、政情不安などによって、将来さらに入手が困難になることが予想されており、安定供給やリサイクル技術の確保が求められている。
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