秋から冬へ移り変わり、衣替えとともに、布団の入れ替えも必要になってきた。これを機会に、新しく買い替える人もいるだろうが、不要になって、ごみとして捨てた布団がどうなっているか、知っていますか? 布団リサイクルの現状を追った。
「数年おきに、家中の布団を打ち直しに出してくださるお客さんもいるんですよ」。こう話すのは、東京都江東区で「さわだや寝具店」を営む沢田清子さんだ。国家資格の寝具製作技能士1級を持つ沢田さんによると、敷布団の寿命はおよそ3年。寝ている間に出る汗などを吸い続けて木綿綿(わた)の弾力性と吸湿性が失われ、風邪をひきやすくもなる。
客から預かった布団は、製綿(めん)工場に出され、いったん繊維状にバラバラにされて選別を受け、綿(わた)として再利用できる繊維だけが布団綿に加工される。再利用された綿は若干黄ばんでいるものの、オゾンを使った脱臭、除菌を施すことにより、衛生面では新品の綿と比べても遜色(そんしょく)のない仕上がりになるという。一方、再利用できないとして取り除かれた綿の分量だけ、沢田さんの店で補充される。
沢田さんの敷布団作りは、和布団の特徴である中央がかさ高になるように長方形の綿を縦横に重ね、袋状に縫った生地でくるむと一段落する。作業はおよそ30分ほどだ。
沢田さんは「結婚や一人暮らしをきっかけに、昔は布団を新調し、大事に打ち直しながら使う文化があった。化学繊維の布団が流行し、ベッドが増え、羽毛布団も普及した。まだ使える布団も捨てられるようになった」と残念がる。
布団がごみに変わって久しい。東京23区で粗大ごみとして捨てられた布団の枚数は、平成15〜17年度までは50万台で推移していたが、18年度には62万近くに上った。回収にあたる東京二十三区清掃一部事務組合によると、布団は細かく裁断して埋設処分するという。
全国的にみると、布団の処分方法は、燃やさず埋めたり、体積を減らすために焼却したり、業者に依頼したりする場合もある。しかし、全国で毎年、どの程度の量の布団がごみに出されているかを示す資料はない。環境省の統計項目に布団がないため、自主的に調べている自治体以外は総量も分からないというのが実態だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081128-00000556-san-soci
・コメント
昔はいろいろなものをリサイクルしていたのですね。顔の見える流通も一貫していたのでリサイクルしやすい環境だったのでしょうね。
現在では、どのように捨てられる布団は、素材としてリサイクルされているのか調べてみました。
全日本寝具寝装品協会(JBA)は知らない人が使った布団の綿で作った布団を消費者は購入しにくい点や、その他の資源としてリサイクルしようにも活用できる製品がない点を挙げ、回収綿を原料に固形燃料をも考えたがコスト面で事業化できなかったとしています。
さらに収集や運搬方法などが廃棄物処理法に抵触する可能性があると指摘した自治体もあります。お金をかけて燃やすよりも、リサイクルにより二酸化炭素の排出量を減らすことを考えるとこのような資源の再利用に関わる壁を一つ一つ崩していくしかありません。
諸外国の使い方をみてみますと、回収された布団は、人形の詰め物に変わったり、毛布やマットレスは梱包材として、羊毛は反毛やフェルト原料に、綿は糸にして軍手など生まれ変わり、羽毛も洗浄して再生させられています。北欧では燃料にされています。途上国では救援物資として、まだまだ現役で布団として利用しています。
リサイクルは受け皿が必要です。使い先を確保して、気軽にリサイクルできる場を設けること、近隣の自治体と協力してリサイクル環境や制度を整備することが必要なのだと思います。
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リサイクルへ 布団、資源循環に必要な受け入れ先
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081128-00000558-san-soci
参考 全日本寝具寝装品協会(JBA)
全日本寝具寝装品協会は、寝具寝装品産業の振興と啓発活動を継続的に行い、業界の健全な発展と、国民生活の向上に寄与することを目的に、4つの委員会を設けて事業を行っています。
特に近年、生活者のニーズの多様化、生活形態の変化などに伴い、ふとんの素材も商品も、多種多様なものが生産、販売されるようになりました。そこで、生活者の商品選択に役立つように、JBAでは「ふとん品質表示規定」を作成し、「GFマーク制度」を設けて、良いふとんの選びの目安としてのGFマークラベルの発行を行っています。
また、ふとんの知識普及のために「ふとんのQ&A」小冊子の配布や、ふとんに対する相談窓口「ふとん・快眠110番」の開設(年1回)、使用済みふとんのリサイクルに対する調査研究、業界の情報化に関する事業等を行っています。
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